ポケットモンスタールビー・サファイア | |
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ポケットモンスターシリーズ | |
ジャンル | RPG |
対応機種 | ゲームボーイアドバンス |
開発主 | ゲームフリーク、クリーチャーズ |
発売元 | 任天堂 |
シリーズ | ポケットモンスターシリーズ |
価格 | 5.040円、 |
対応ディバイス | ゲームボーイ対応リモコン |
発売日 | 2002年11月21日 |
『ポケットモンスター ルビー』、『ポケットモンスター サファイア』、はゲームボーイアドバンス用ロールプレイングゲームである。関連ゲームとして『ポケットモンスター エメラルド』がある。
概要[]
『ポケットモンスター ルビー』と『ポケットモンスター サファイア』は基本的に同じ内容であるが、登場するポケモンの種類/出現率、悪の組織と伝説のポケモンに関するイベント内容、ポケモン図鑑の説明文が異なる。『ルビー・サファイア』はGBAにおけるポケモンシリーズ初の作品であり、前作『ポケットモンスター 金・銀・クリスタル』から基本システムが大きく変わっている。ハードの仕様上、GB版との互換性はない。
ストーリー[]
豊かな自然に恵まれた「ホウエン地方」で、地形改変を謳う「マグマ団・アクア団」との超古代ポケモンをめぐる物語。
キャラクター[]
カントー・ジョウトとは遠く離れた南のホウエン地方が舞台となるためか、前作に登場したキャラクターはごく一部のセリフ中を除いて一切登場せず、ポケモンも大半が新種となっている。
登場人物[]
ポケモン[]
収録されているポケモンは、これまでに登場した251種類を含む386種類であるが、『ルビー・サファイア』に登場するのは新しいポケモンを中心とした200種類である。『エメラルド』では殿堂入り後に、この200種類に加えて『金・銀』で初登場したポケモンのうち30種類を入手できる。
『ルビー・サファイア』の片方のバージョンにしか出現しないポケモンは以下の通り。[1]
- ルビー:タネボー、コノハナ、ダーテング、クチート、ザングース、ソルロック、ラティオス、グラードン
- サファイア:ハスボー、ハスブレロ、ルンパッパ、ヤミラミ、ハブネーク、ルナトーン、ラティアス、カイオーガ
『エメラルド』では、アメタマ、アメモース、アサナン、チャーレム、ロゼリア、ザングース、ルナトーンが出現しない。
『ルビー・サファイア』に出現しない186種類、『エメラルド』に出現しない157種類については、『ファイアレッド・リーフグリーン』、『コロシアム』、『XD』からの通信交換やかつてポケモンセンターなどで行われたイベントでしか入手できない。
ゲームシステム[]
ポケモンのデータ構成をはじめ、根幹から変わった部分が存在する。
カートリッジ内部にはリチウム電池が内蔵され時計機能が付いているが、これは前作のように時間帯や曜日ではなく、主に「きのみ」の成長の為である。
「ポケットモンスター (ゲーム)」を参照
- トレーナーカード
- メニューから見られるプレイヤーの情報。本作から「カード」という体裁をとるようになった。
- 確認できるIDNo.とは別に隠しのIDが追加された。ポケモン交換で同じIDを持つポケモンを手に入れた場合でも、隠しIDが違う為にいうことを聞かない、経験値が多くもらえるといった事態も発生する。
- ポケモンコンテスト
- ポケモンの魅力を競い合うステージ。コンディションや繰り出す技により、結果が左右される。優勝したポケモンにはリボンが授与され、似顔絵を描いてもらうこともある。
ポケモン[]
- とくせい
- ポケモンが持つ性質を能力化したもの。種類ごとにひとつ、または二つが設定され、二つある場合は、もらった時や出現した時にランダムでひとつに決まる。
- 戦闘に影響するものやフィールドで効果を発揮するものがある。一部はエメラルドで効果が拡張された。
- トレーナーメモ
- 性格、出会った場所とその時のレベル。「クリスタル」ではある人物に聞く必要があったが、今回からステータス画面に表示されるようになった。
- せいかく
- 同じポケモンでも個体ごとに異なる性格が存在する。性格によって行動が変わることはないが、戦闘に関する能力やポロックの好き嫌いに影響する。
- コンディション
- ポケモンコンテストの一時審査に関わるステータスで「かっこよさ」、「うつくしさ」、「かわいさ」、「かしこさ」、「たくましさ」の5つと「けづや」がある。
- 5つの項目はポロックを与えることで伸ばせるが、伸びやすさは性格に左右される。
- 「けづや」は与えられる木の実の許容量とでもいうべきもので、最大まで達するとポロックを与えられなくなる。
- きねんリボン
- コンテストで優勝するなど特定の条件を満たしたときに、手持ちポケモンにリボンを付けてもらえる。複数の種類があるが、リボン自体に効果があるわけではない。
道具[]
- ポケモン図鑑
- 202匹で構成される「ホウエンずかん」と、386匹で構成される「ぜんこくずかん」からなる。
- 検索機能が充実しており、身長や体重順で表示出来る他に、ポケモンの色やタイプ別で検索することも出来る。また、主人公 (1.45m)とポケモンの大きさ比べも追加された。
- 全国版は、『ファイアレッド・リーフグリーン』と初めて通信した際に開放される[2]
- 映画のキャンペーンやイベントで配布された幻のポケモン「ジラーチ」と『ファイアレッド・リーフグリーン』の配布イベントで捕獲する「デオキシス」は「ホウエンずかん」の完成に影響しない。
- ポケナビ
- 正式名称は「ポケモンナビゲーター」。ホウエンマップ、コンディション、トレーナーアイ、きねんリボンの4つのメニューからなる。
- トレーナーアイは、前作の「ポケギア」にもあったトレーナーを登録する機能で、プロフィールや再戦の意思があるかどうかが分かる。
- ポケモンのコンディションともらった記念リボンはここから閲覧できる。
- きのみ
- 「みのなるき」から採れるもの。回復の道具として使えるほか、ポロックに材料にもなる。
- ホウエン各地にある「ふかふかのつち」に生えている木を調べるといろいろな木の実が手に入る。採った瞬間に木は枯れてしまうが、木の実を埋めれば、また生えてくる。
- 自分で埋めたものに如雨露で水をあげると一度により多くの木の実が実る。
- ポロック
- ポケモンのコンディションを上げることができるお菓子。「きのみブレンダー」にいろいろな木の実を入れ、かき混ぜて作る。
- 木の実自体の味が濃い程、レベルの高いポロックが完成し、そのレベルに応じてコンディションの上昇幅も大きくなる。また、含んでいる味の数により、ポロックの名前が変わる。
- 混ぜる時の人数が多いほど、出来上がったポロックの「なめらかさ」が低くなる。これが高いほど、ポケモンに与えたときの「けづや」の上昇幅が大きくなる。
- じてんしゃ
- 速度に特化した「マッハじてんしゃ」とジャンプ機能を持つ「ダートじてんしゃ」の二つが存在する。それぞれを駆使しなければ進めない箇所があるが、所持できるのは片方のみであり、いつでも自転車屋で交換することができる。
戦闘[]
本作から採用されたバトル方式
- ダブルバトル
- ポケモンを2匹ずつ繰り出して行うバトル。一ターンごとに2匹ずつ行動する。
- タッグバトル
- 四人のトレーナーが二人ずつ手を組み、一人一匹ずつポケモンを繰り出してダブルバトルを行う。各トレーナーは自分のポケモンにのみ命令する。
ポケットモンスター エメラルド[]
『ルビー・サファイア』のマイナーチェンジ版で2004年9月16日に発売された。パッケージのポケモンはレックウザ。ワイヤレスアダプタが同梱されていない廉価版は、2005年11月23日から発売されている。
ポケットモンスター エメラルド | |
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ポケットモンスターシリーズ | |
ジャンル | RPG |
対応機種 | ゲームボーイアドバンス |
開発主 | ゲームフリーク、クリーチャーズ |
発売元 | 任天堂 |
シリーズ | ポケットモンスターシリーズ |
価格 | 4,800円 / 3,800円(廉価版) |
対応ディバイス | ゲームボーイ対応リモコン |
発売日 | 2004年9月16日 |
エメラルドの特色[]
- マグマ団・アクア団と超古代ポケモン
- 両方の組織が敵として立ちはだかり、終盤は「レックウザ」も絡む。
- 「レックウザ」は、殿堂入り前に登場するポケモンとしてはシリーズ最高のLv.70である。
- 「グラードン」、「カイオーガ」の両方が殿堂入り後に出現する。
- ジムリーダー、チャンピオン変更
- チャンピオンが「ダイゴ」から「ミクリ」に代わり、シナリオが若干変化した。また、それに伴いルネシティジムリーダーがミクリの師匠「アダン」になった。
- 「ダイゴ」とは殿堂入り後に戦える。
- シナリオ上でのタッグバトル
- 一般トレーナーで、二人の視線に同時に捕まえるとタッグバトルを仕掛けてくる者がいる。
- トクサネシティで「ダイゴ」と組んでマグマ団と戦うイベントも追加された。彼の持つポケモンには、バトルタワーやフロンティアを除けば唯一となる「きそポイント」が設定されている。
- バトルテント
- ミナモシティを除く各コンテスト会場がバトル施設に変わった。施設によってルールが異なり、いずれも3回勝ち抜くと景品が貰える。
- バトルフロンティア
- 『ルビー・サファイア』のバトルタワーがあった離島に存在するバトル施設。エニシダがオーナーを務めている。
- 弟子入りを志願する者が現れることもある。
フィールド[]
本作の舞台はカントー・ジョウトの南方に位置するホウエン地方である。
「ホウエン地方」を参照
『エメラルド』では、配布アイテム「しんぴのチケット」でナナシマにある「へそのいわ」に行ける。また、「ふるびたかいず」で遠く離れた「さいはてのことう」にも行ける。
音楽[]
- GBA ポケモン ルビー&サファイア ミュージック・スーパーコンプリート
『ポケットモンスター エメラルド』は、『ルビー・サファイア』をベースに、レックウザに関するエピソード、バトルフロンティアなどが追加されている。『ファイアレッド・リーフグリーン』と同じく「ワイヤレスアダプタ」が同梱されており、これを利用した無線通信が可能である。後に、ソフト単品版が発売された。これに伴い、従来のワイヤレスアダプタ同梱版は価格が4,800円 (税込み)に変更されている。
その他[]
発売から1年後に、ゲーム開始から実時間で365日が経過したプレイデータでは、カートリッジ内蔵の時計機能が正常に働かなくなるという不具合が明らかとなった。メーカーはこれを重く受け止め、ゲームソフトどころかソフトウェアのバグ対策としても異例の非常に大規模なキャンペーンを全国展開した。ポケモンセンターをはじめとした各種店舗では、バグ修正と同時に珍しい「チイラのみ」を持った色違いの「ジグザグマ」をプレゼントするなど、積極的なアップデートをプレイヤーに促した。[3]さらに後に発売された『ファイアレッド・リーフグリーン』[4]『エメラルド』には、この不具合を通信により修正する機能が付けられている。また、その環境がなくても、ポケモンセンターの店頭や、任天堂サービスセンターへの送付によって修復することができる。[5]なお、修正はセーブデータの一部を書き換えるだけなので、これによって今までのプレイデータが失われることは無い。時計機能とセーブデータのエリアは別なので、時計機能が正常に働いていない状態では一部のイベントが制限されるが、その他のプレイに支障はない。なお、時計用内蔵電池が切れた場合は、任天堂サービスセンターで電池交換を依頼することになる (有償)。なお、この場合に限り、止まった時計を再設定することが出来る。
脚注[]
- ↑ 「ルビー」の「ラティアス」、「サファイア」の「ラティオス」については、配布アイテム「むげんのチケット」の使用することで捕獲することが出来る。
- ↑ 『ファイアレッド・リーフグリーン』以外のソフトでは開放されず、『ポケモンボックス』、『コロシアム』、『XD』を介して「ホウエンずかん」外のポケモンを入手すると図鑑No.が???と表示される。
- ↑ 『ポケモン ルビー・サファイア』を修正して「ジグザグマ」をゲット! | インサイド
- ↑ 「ポケットモンスター ルビー・サファイア」の不具合が「ファイアレッド・リーフグリーン」で修理可能に - GAME Watch(インプレス) (2004.01)
- ↑ きのみの成長に関するご案内 (任天堂) (2003.12)
関連項目[]
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関連サイト[]
ポケットモンスター ルビー・サファイア
ポケットモンスター エメラルド